土地を購入するにあたって気をつけるべきこと

土地を購入するにあたって気をつけるべきこと

2017年09月12日 14:02 投稿

購入を考えている東京都内の土地なのですが、接面している道路との高低差が2mを超えているようです。既存の擁壁は設置されているのですが、これから住宅を建てる場合、どんなことに気を付ければ良いでしょうか?

専門家の回答

2017年09月12日 17:07 投稿

先ずは、その既存の擁壁について、建築基準法による「検査済証」が得らているか否かを、管轄する役所の建築指導課などに照会する必要があります。 その結果、当該擁壁に係る検査済証が得られ、良好な状態が保たれているのであれば、東京都建築安全条例による特段の制限を受けることはないように思われます。 但し、各自治体の対応として、 ①新築しようとする建物の重量が、既存擁壁に影響しないよう、建物の基礎形状や位置に配慮 ②当該土地内に溜まる雨水について、既存擁壁以外の方向へ排水するための施設を設置する ことなどを条件に建築が可能となる場合もあります。 また、既存擁壁の検査済証が得られていない場合、新たな擁壁設置や斜面勾配の制限等、安全上支障のないような状態を求められることも考えられます。 この場合には、工事費の助成制度等をも含め、前記管轄課などの窓口にてご相談されるのがよろしいでしょう。

中田 裕哉

経験年数:2年 会社名:株式会社フロネシス
資格: 二級建築士 /宅建士 /宅建士
連絡先:y.nakata@phronesis.link

誠心誠意対応させて頂きます。

専門家の回答

2017年09月17日 19:20 投稿

擁壁についてですが、2mを超えるものの場合には建築確認申請の必要な工作物となりますので、その擁壁についての検査済証若しくは大規模な住宅団地やマンションの一画のものならば都市計画法29条の開発許可の完了届等があるか確認して下さい。これらが無い場合にはこの擁壁については崖の扱いとなり、新たに擁壁を作るか各自治体の崖条例に従って建物を建てる必要があります。そのため通常の土地に比べて建築コストや安全面のリスクが高い点は要注意です。詳細については不動産業者や建築業者に確認できると思います。また加えると検討している土地が若し昭和40年代以前の大規模造成地の場合には、開発許可証があっても現在の都市計画法とは違う法令に基づいた基準にて造成されており、擁壁の安全性が担保されていない事が多い点にも注意してください。

有賀 岳大

経験年数:3年 会社名:株式会社フロネシス
資格: 不動産鑑定士
連絡先:t.ariga@phronesis.link

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